ブルブル震えるペンギンのぬいぐるみを作ったときのはなし

今回は制作の記録です。
作品を作るにあたって色々と気づくことや知ることがあったので忘れないようにまとめていきます。

構想

 電子工作と手芸の組み合わせでよくあるのはLEDを使って何かを光らせるアイデアですが、それは前回やったので今回はモータを使うことが前提にありました。そこでシンプルに無限回転させるだけで故障のリスクも少ない振動モータを利用することにしました。一方で電池を埋め込んでしまうとON/OFFが必要になったり電池の交換が難しくなったりします。これを解消するため電池を別のアクセサリーとしてマグネットでつける発想に至りました。

電池制作

  1. 電池採寸
  2. 配線縫い付け
  3. フェルト縫合
  4. 端子作成&マグネット埋め込み
  5. 外装制作&縫合

電池採寸

円形の外周は何かを巻きつけて測るのが一番速いです。今回は手元の付箋を巻きつけました。

配線縫い付け

フェルトを切り出したら導電糸で電気の通り道を作ります。ショートだけには気を使います。今回は位置的に不安だったためグルーガンでコーティングしました。

フェルト縫合

今回は形が崩れないように電池を入れたまま巻きかがりで縫合しました。糸は刺繍糸から3本ほどいて使っています。

端子作成&マグネット埋め込み

ネオジウム磁石を一旦グルーガンで貼り付け、通電しないようにコーティングしてから反対の電極を作りました。端子の部分は大きめに玉結びを作って縫い付けています。

外装制作&縫合

モンスターエナジーなので爪痕の部分がくぼんで見えるように外装を作り貼り付けてから縫合しました。

ペンギン制作

  1. 振動モータ加工
  2. ペンギン設計&試作
  3. フェルト切り出し&縫合
  4. モータと綿詰め
  5. 完成

振動モータ加工

以前ゲーム用のコントローラーを分解したときに取っておいた振動モータを利用しました。これがなくてもDCモータで重心のずれたものを回せば振動は作れます。スマホなどに使われているものも原理は同じです。そのままぬいぐるみに詰めてしまうと綿が巻き付いてしまったり動かなくなりそうなのでカバーを制作しました。画用紙を巻きつけてボンドで硬めているだけです。電極はゼムクリップを曲げて作成しはんだ付けしました。この段階で電池アクセサリとの接触が安定するようにグルーガンで固定し、ネオジウム磁石も埋め込んでいます。

ペンギン設計&試作

ペンギンはBlenderで設計しUV展開して印刷。一旦紙で組み立ててみました。

フェルト切り出し&縫合

紙で組み立てて問題なさそうだったのでそのままフェルトを切り出し縫合。

モータと綿詰め

モータの位置がずれすぎないように調整しつつ綿詰め。綿は少しづつ小分けして何回も詰めていくほうが形が作りやすいみたいです。

完成

頭頂部を縫合し、目を貼り付けて完成です。動画でも撮ってみましたが振動はあまり伝わりそうになかったので割愛させていただきます。

考察

以下、気づいたことをまとめました。

  • BlenderのUV展開でぬいぐるみの図案が作れる
  • マグネットを使えば軽い接触程度は維持できる
  • 接着を微調整したいときはグルーガンよりボンド
  • 画用紙でもボンドで重ねて接着すればそれなりの強度になる
  • 角張ったモデルでも綿を詰めると柔らかく膨らむ

失敗

尚、実は一度ペンギンを羊毛フェルトで制作しようとして失敗しています。イルカとして強引に完成にするか悩みましたが思い切ってモータを摘出しました。敗因としては完成を急いで大きく形を作ろうとしたこととモータのせいでニードルが刺しづらかったことなどが上げられます。

【電子手芸】チェーンステッチ

チェーンステッチの方法についてまとめる。
糸の長さは大きく消費するが、針を打つ回数は減らせる。また、線を太く見せたいときにも利用できる。

まず表面に糸を出す。

出てきた場所のすぐとなりに針を入れ、そのまま少し先で針を出す。

針に糸をかける。

そのまま針を抜く。

これだけである。あとはこの繰り返し。

【電子手芸】ブランケットステッチ

布の縁で使えるかがり縫いの1つ、ブランケットステッチの手順をまとめる。
仕上がりはしっかりして見えるが、とても簡単である。

まず表面に糸を出し少し離して隣に針を入れる。

出ている針に糸をかける。

そのまま針を抜ききる。

これでけである。あとはひたすらこれの繰り返し。

【電子手芸】玉止めを使わない縫い始めと終わり

DIYの動画で見つけた糸の止め方がとても簡単で楽だったのでまとめる。

まず裏面から針を入れ、少しだけ残す。

出てきた場所の近くに針を入れて戻す。

またそばに針を入れるが糸を抜ききらず少し残す。

針を入れてこの輪をくぐらせる。

輪が閉じきるまで糸を引ききる。
たったこれだけだが十分に止めることができる。
フェルトは生地が柔らかいので細い糸だと玉止めしても抜けてしまうこともあったが、この方法では細い糸でもしっかり止めることができた。

ライト付きフェルトブックカバーを試作したときのはなし

今回は制作の記録です。
作品を作るにあたって色々と気づくことや知ることがあったので忘れないようにまとめていきます。

構想

電子工作の入門で一番最初に思いつくのはLEDの点灯(いわるゆLチカ)です。それもあって今回の制作はLEDを使うことが前提にありました。さらに常に点灯する必要のないもの、簡単にON/OFFできるものという構想からブックカバーというアイデアに落ち着きました。

設計

設計というと堅苦しく聞こえますがやんわりとしたイメージをアイデアスケッチに描き起こしたりしてイメージを固めて行く作業になります。本当はここで計画的に寸法や型紙を決めておくべきなのだと思います。今回はフィーリングで切り出したり位置決めしてしまいました。

制作

今回は試作なので作っては再設計の繰り返しとなりました。
まずは一番ベースとなるカバーの切り出しです。
実際に文庫本のカバーを広げて目安にして切り出しました。

続いて背の部分の骨組みです。
普通のブックカバーなら必要ありませんが、ライトの固定用に作ります。
色々試しましたが、針金2本をダンボールに通すことで適度な柔軟性を作ることができました。

LEDの部分ですが、今回は以前分解した100円均一のライトに使われていたものが余っていたのでこれを流用しました。
最初はヤスリがけで光を乱反射させていたのですが、グルーガンで加工することで簡単に乳白色にできることを知りそれを実践しました。

難しかったのはボタン電池を固定する部分で、単純に導電糸を縫い付けたフェルトで挟むだけではクランプが足りず、光がとても不安定でした。
そこで下の写真のようにゼムクリップを曲げて挟み込める物を作りました。
導線も問題なくハンダ付けできました。

これらを配線したのが下の写真です。
グルーガンは非常に便利で、導線と導電糸の縫い付けを固めてしまったりフェルトに貼り付けたり、配線を固定したり、絶縁したりなど様々な役割を担ってくれました。

つづいてベルト部分の制作です。
ニッケルメッキのスナップボタンを導電糸で縫い付けベルトの中で導通するようにしました。
また、今回知ったかがり縫いのブランケットステッチでベルトの縁を縫い付けました。
ブランケットステッチについては下記の記事でまとめてあります。
【電子手芸】ブランケットステッチ
フェルトに縫い付ける場合普通の刺繍糸では少し太すぎて針を抜くのに毎回少し力が必要だったため3本で使っていきました。また、私は昔から玉結びがとても下手だったのですが最近見たDIYの動画で楽な止め方を習得したのでこれも実践してみました。こちらも下記の記事にてまとめてあります。
【電子手芸】玉止めを使わない縫い始めと終わり

ライトの骨組みを覆い隠すようにフェルトを縫い付けます。これも動画で知った縫い方を使ってみました。チェーンステッチというらしいです。こちらも下記の記事にまとめてあります。
【電子手芸】チェーンステッチ
全体の縁もブランケットステッチでかがって完成としました。

完成

仕組みとしては普段本を閉じるためにベルトを使っている間LEDは消灯。本を読むためにベルトを外し表の下のスナップボタンにつけると導通してLEDが点灯するギミックになっています。実際この光だけで読書をするのは大変目によろしくないと思われますが、多少の実用性は感じてもらえるかと思います。

考察

作り終えてから失敗したと感じるのは以下の点です。

  • 左側の折込部分が想定より余らず不安定
  • 骨組みが太すぎる
  • 縦のサイズがぶかぶか
  • 試作と言えどカラーリングがしょぼい

しっかり寸法を決めて作れば十分にクオリティは上げられそうです。